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当院の治療法
治療の考え方
漢方鍼灸学に基づいて、滞っている経絡(体に14本の縦の路とそれをつなぐ路があると考える)の流れを改善することによって、からだ全体(臓腑の虚実)のバランスをとり、自律神経を調節します。それによって、筋緊張を緩め、血液の流れを良くし、いろいろな痛みや炎症を和らげることができます。これを本治法といいます。
また、硬くなった筋肉や腱(すじ)、痛みの部位に直接ハリをすることによっても症状が良くなります。これを標治法といいます。
当院は本治法が主流ですが症状によって両方行います。そして治療を継続していくうちに体質が改善され自然治癒力(自分の力で治す力)が増します。すべての病は自分の持つ治す力によって治ります。鍼灸はその後押しをしているのだと考えます。
治療法
当院は最初に脉診(両手首の動脈を押して臓腑の強い・弱いを判断する)によって使用する経穴(ツボ)をえらびます。主に手足(肘から指先・膝から足先)のツボに刺します。経絡は体表に流れていますので皮膚の表面に2本のハリを1ミリ〜2ミリ刺します。30分間刺したままでゆっくりと休んでもらい、全ての流れが良くなるように待ちます。体がポカポカと温かくなり、気持ちが良くなって、ぐっすりと眠ってしまう方もおられます。次に2本のハリを刺し15分後に全部のハリを抜きます。(本治法)
症状が残っている所には髪の毛のような細いハリを刺します。そして、糸くずのような小さいお灸「もぐさ」をします(標治法)。ハリは3ミリの皮内針(皮膚に水平に刺すハリ)を用います。感染防止のため全てディスポ針(使い捨てのハリ)を用いています。
お子様やハリのどうしても嫌な人にはハリの代わりに直径1センチほどの小さなメタルをツボに貼り付けます。このように患者さんに苦痛を伴わないやさしい治療です。
メタルの写真
皮内針の写真
ディスポ鍼の写真
皮内針をピンセットで刺すところの写真